こんにちは。世界一周中の
うんまほふうふ(@unmahofufu)です!
突然ですが、皆さんタイ料理はお好きですか?
私たちは、旅をしていて気づけばタイグルメの魅力にどハマりしていました!!同じアジア圏でありながら、日本と全く異なる食事の味付けがされていて、タイの食文化に非常に興味が沸きました。
どんな香辛料や調味料を使うのか実際に勉強してみたくなり、バンコクで現地のタイ料理教室に参加してしまうほどに!お客さんのほとんどがアジア人。同じうまみ文化圏として、共通する何かがあるのかもと感じました。
タイ料理は絶妙なバランスの上で成り立っている?!
タイ料理といえば、どんなものが思い浮かびますか?有名なグルメには、トムヤムクン、カオマンガイ、パッタイ、グリーンカレー、麺料理系が挙げられると思います。
料理教室で実際に調理の工程を学ぶまでは、日本でカルディのタイ料理を食べたりするくらいで個人的にあんまり触れる機会がなかったタイ料理。しかし、現在はタイを旅していて毎日のようにストリートフードやローカルグルメに出会っています。
タイ料理独自の特徴で面白いのは、味の基本要素とされる甘味、塩味、辛味、酸味、苦味、うま味などが複雑に絡み合ってひとつの料理の中でバランス良く調和されている点です。
どれかを中心にという感じでもなく、すべてがバランス良く盛り込まれているんです!
タイ料理の味の要素
甘味:ココナッツミルク、パームシュガー
塩味/うま味:塩、醤油、ナンプラー
辛味:唐辛子などの香辛料
酸味/うま味:ナンプラー、お酢
こんなにいろんな要素がまとまっていながら、さらにハーブなどの香草で香りまで多彩なのも、多くの人を魅了するポイントと言えるでしょう!
タイ料理の主な構成
ほとんどのタイ料理は、主に4分類の食材で構成されています。
①肉類、魚介類
②野菜、フルーツ
③液体調味料
④香辛料、香草
中でも鍵となるのは③&④。タイ料理を作るには絶対に欠かせない構成要素です!これについては後ほど詳しく。
一方で、①②に関しては、食感/色味/デコレーションを楽しむための食材としての位置付けなので、好きな物を入れればOK!お肉は日本と同じく豚・牛・鶏が中心で、魚に関しては海で獲れるものの他に川魚を多く使用するのがタイ特有と言えます。
タイ料理で良く使われる野菜類
グリーンパパイヤ、ニラ、人参、エノキ、ストローマッシュルーム、シャロット、いんげん、ライム、トマト、青ネギ、ジャガイモ、もやし、グリーンマンゴー、ココナッツ、バナナ、茄子、セロリ、カブ、生姜、ガランガル生姜、にんにく
特徴的なのは、南国系のフルーツを多く取り入れている点ですね!野菜もタイの品種のものに関してはサイズが大きく、日本のようにジューシーさが売りというよりは淡白であっさりした味わいのものが多いと思いました。
タイ料理に欠かせない調味料にはどんなものがあるの?
代表的な調味料をピックアップ
タイ料理で良く使われる調味料
ナンプラー、醤油、酢、マッシュルームソース、タマリンドペースト、えびペースト(カピ)、ココナッツミルク、オイスターソース、チリソース、パームシュガーがタイの必須調味料です。ナンプラーやカピは魚介からつくる天然の発酵調味料。
自然の発酵の力を借りてつくる発酵調味料をよく使うからこそ料理に深みが出るんですね。塩味が強いと感じるのも、コクがあって濃い味の調味料が多いからだと、納得!
タイではスッキリ系ビールが多いのですが、パンチの良い料理を食べるときに「あっさりくらいがちょうどいい」と思うくらいには濃い〜です。笑
タイの食卓には、4種の定番「クルワンプルーン」があります。どのお店に行ってもあって、ただでさえ味の濃い料理にも、みんなドバドバ使っているから初めてみたらきっと驚きます。
タイ料理と和食では、調味料の役割が違う?
この料理教室では合計5つの料理を作りました。びっくりしたのが使った調味料&スパイスの量!あの美味しさ、味わいの奥深さは大量のスパイスが引き出しているのだ、と確信に変わりました。
タイ料理を物珍しく感じるのは、和食でそこまで多くの調味料を使わないからかもしれません。とにかく濃厚、重たい、辛い、そんな感情が溢れるタイ料理に対して、和食は味が洗練されているなぁと改めて感じました。
どちらかというと「素材の味を引き出す点に重きを置いている」のが和食の特徴と言えるのではないでしょうか。
和食では使わない香草が味の決め手を左右する
地元の市場での食材調達にも連れて行ってくれました。まずはフルーツのお店で、サラダに使うパパイヤやマンゴーをチェック。そして葉物野菜のお店では、スイートバジル、コリアンダー(パクチーのこと)、パンダンリーフなどの香草について、見た目の違いや使い分け方を教えてもらいながら調達してきました。
市場には、野菜・香草類ともに畑から採ったそのままの状態で並んでいました。根っこごとのもの、土がたくさんついたもの…などさまざま。そして野菜に限らず、魚や肉もそのままの状態で(冷やさずに)並んでおり、保存環境が良いとは言い難い状態でした。
少なくとも、日本では肉や魚などのナマモノを暑い環境下でそのまま置いておくことはないよね…。
日本では、保存技術の発展に伴い、肉・魚・野菜どれをとっても鮮度を非常に大切にしています。だからこそ、素材の味を存分に楽しむ調理方法が確立していったのではないか。
ちなみに試食もしました!タイで良く屋台に出ているジャガイモみたいな見た目のロンガン。その場で剥いて食べてみるとライチみたいですごく美味しくてびっくり。
タイ料理で良く使う香草の数々
タイ料理で良く使われる香草類
レモングラス(生)、ライム葉、パンダンリーフ、スイートバジル、パクチー、ターメリック生姜
まだまだ種類はたくさんあるけれど、代表的なタイ料理に使われる香草はこれらのもの。パクチーにはいくつかの種類があって、日本でよくみるのはタイパクチーという種類。他にはトムヤムクンに使われる少し香り高いパクチーファランという品種と、パクチーラオ(別名:ディル)という苦味がある品種がタイでは使い分けられています。
パンダンリーフは香りづけや緑色の着色料として使われる香草です。夜行バスでサービスされた菓子パンでパンダンリーフを使った緑色のクリームパンがめっちゃ記憶に残ってます。笑
香辛料をたっぷり使うことで体も元気に!
「タイ料理=辛い」というイメージが強い人も多いと思います。でも、実は全ての料理がそうではないということを是非この機会に知ってもらえたらと思います!
タイは複数の国に囲まれているという地理的な背景から、中国・マレーシア・インドなどの多民族国家なんです。それらの食文化が融合し、タイ料理として発展していったので、インド系料理のように辛いものもあれば、中華のようにまろやかでコクのあるものも多いのです。
実際にタイに数週間滞在していて、スパイスたっぷり料理を日々食べているからか、疲労感があまりない気がする♡
タイ料理で良く使う香辛料の数々
タイ料理で良く使われる香辛料
プリッキーヌーデン(赤唐辛子・激辛)、プリッキーヌー(緑唐辛子・辛い)、プリッチーファー(辛くない飾り用唐辛子)、エシャロット(玉ねぎのような芳香)、ニンニク、コリアンダーシード、クミン、黒胡椒
香辛料の下準備こそ調理工程のほぼ全てだった!
今回調理をしたタイ料理に共通していたのが、下準備のひと手間。香辛料を良く刻んで練り合わせたり(調合)、香草も手でちぎって細かくしたり、火を入れる前の工程にかなりの時間をかけました。火を使うタイミングでは、食材は全てまとめて投入して強火で簡単に炒め合わせたら完了、などシンプルなことが多かったのです!
例えば、今回作ったマッサマンカレーはそのひと手間が顕著でした!料理教室の参加者が1人一皿ずつ料理を作っていたのですが、マッサマンカレーだけはみんなで手分けして作りました。香辛料を刻む担当、別の香辛料を炒めて香り出しをする担当、細かく切った野菜と一緒に練り合わせる担当、など相当な香辛料の調合時間でした。
でも、”いざカレーを作るぞ!” というタイミングでは、練り合わせた香辛料を小さじ1杯くらいと油を入れて強火で温めたら、野菜やココナッツミルクを一気に投入してぐつぐつ沸騰させたら終了。
火入れはほんの一瞬だったのです!
全てがそうではないものの、和食の場合はどちらかといえば食材そのものの切り方を工夫したり、火入れ工程が非常に長く、煮込みや味を染み込ませる時間が目立って長いように感じました。
タイ料理に触れてアジア食文化について考えるきっかけに!
タイ料理教室に実際に参加してみて、タイ料理の奥深さについて改めて知ることができました♡
鮮度の良い素材そのものの味を活かした、ある意味素朴な味わいが特徴の和食とは正反対に、いろんな味の要素を組み込んでおりながらもバランス良く仕上がっているタイ料理がすごく面白いと感じました!
同じうまみ文化圏として味の各要素を大切にしながらもアジアの国同士でここまでテイストが変わってくるのは、「隣国文化の影響や気候により採れる食材の違いによるものが大きい」と身をもって体験できた素晴らしい機会でした♪
旅行中でなくとも、日本でもタイ料理を体験できる場所はあると思うので、興味を持った方はぜひ参加してみると日本以外の食文化を感じられる楽しい時間になると思いますよ。すごくおすすめです!
世界一周旅の様子を随時アップしていくので、あわせてぜひチェックをお願いします♪
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