こんにちは!夫婦で車中泊をしながら日本一周の旅を楽しんでいる
うんまほふうふ(@unmahofufu)です。
徳島県の遥か山奥、ひっそりと人々が暮らしたとされる『祖谷渓』には、昔からある言い伝えがありました。それは、長きに渡る”源平合戦ののちに敗れた平家がこの地に隠れ住み、生き延びた”という平家落人伝説。簡単には敵に見つからないほど奥地に位置する秘境·祖谷渓は、絶好の隠れ居住地だったのです。
今ではその渓谷美や古くから親しまれる温泉のために、多くの観光客が集う日本三大秘境の一つにもあげられています。
- 自然や絶景が大好き
- 歴史スポット巡りに興味がある
- 四国の人気旅スポットについて知りたい
今回は、祖谷渓谷の絶景&歴史巡りを楽しんできたので、ぜひこの記事で祖谷観光を擬似体験してみてください。
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祖谷渓へのアクセス
結論から述べるとレンタカーで行くのがおすすめです。
車でいく場合
ご存知の通り、徳島県の西側の奥深い山々に囲まれた『祖谷渓』は日本三大秘境の一つにもあげられる絶景スポットです。
簡単に行ければ良いのですが、四国のほぼ中央という絶妙な場所に位置しており、徳島市内(空港)から車で約2時間と少し距離があります。実は徳島県にありながら、高知市内からの方がアクセスが良く、高知空港より車で約1時間半の距離にあります!
そのため意外にも、高知の定番観光地と一緒に訪れる人が多い観光スポットです。ぜひ旅計画の参考にしてください♪
日が落ちると周辺道路は街頭がほぼなく、道路脇に鹿もたくさん見かけたので. . .運転にはくれぐれもお気をつけくださいね。
公共交通手段を使う場合
観光地化されているので、四国の主要空港(高知空港、徳島空港、高松空港)より電車+バスでのアクセスも可能です。最寄駅は「JR大歩危駅」です。各スポットを巡るには路線バスを使うことになります。
レンタカーとは違い、時間の融通が利かなくなるのが少々難点です。
▼路線バス:四国交通
ちなみに徳島方面、高松方面から行く場合は、JR阿波池田駅から日帰り観光バス(約1万円/人)の運行もあるので、それを利用して効率良く回るのも手です♪
今回私たちは、車で観光するプランで予定を組んでいます!
平家落人伝説が残る魅惑の地を探検
「平家物語」や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも描かれ話題になった武家一族・平家の生き様。祖谷渓では、せっかくなので平家落人伝説が残るスポットを巡りましょう!
▼祖谷エリアと平家一族の関連性とは?
平清盛を筆頭に力をつけた武家。平氏の政治実権のため、平清盛の計らいでわずか6歳にして天皇に即位した幼き安徳天皇。
のちの源平合戦により滅亡へと追い込まれた平家は、最終決戦となった壇ノ浦の戦いで敗れ、逃げ場をも失い次々に入水(自害)したと言われています。安徳天皇もその際、付き人と共に入水されたとされます。
祖谷は、滅亡せずに生き延びた平家の人々が隠れ住んでいた地と言われているのです!
源氏から逃げ隠れるためにできた天空の村『落合集落』
私たちの場合、平家落人伝説への興味がきっかけとなって訪れることになった祖谷渓。
ここ『落合集落』は、かずら橋などがあるメインエリアから車で20分強ほどの奥祖谷にある当時の平家落人の隠れ居住地です。
地図で見るとものすごい山間部にあるのがわかりますが、この集落のすごいところが山の地形をそのまま活用して斜面に沿うように村を作ったことです。辿り着くまでもだいぶ車を走らせますし、実際に落合集落に入っていくとかなりの酷道のようなので絶好の場所だったようです。
傾斜の高低差は約400mにもなるので、かなり見応えあり!
しかし、こんなに山を切り拓いていたら、むしろ敵の目につきやすいのでは. . .と思ったのは私だけ?笑
かの安徳天皇が眠る?『八幡神社』
祖谷は、源平合戦により敗れた平家が生きながらえた地とされており、当時の天皇だった安徳天皇も同じく、この地で病にふせるまで暮らしていたという言い伝えがあります。平家が守った安徳天皇が眠っているような、そんな感じがする神秘的な神社です。
普通は神社にある鳥居も、ここ八幡神社にはありません。安徳天皇を祀っているからだとか。この事実からも、安徳天皇のお墓であるからだという言い伝えの信憑性が増しますね。
とても美しい神社と歴史にまつわる背景を知っていればとても興味深く回れるスポットです!
平家末裔の立派なお屋敷『阿佐家住宅』
こちらは平家の末裔が暮らしていた茅葺き屋根の素敵な家です。再び平家の時代が来ることを願って静かに隠れ住んでいたのだろうなと感じます。
一時は政治の実権を握るほどまでの大きな武家勢力となった平家の威勢を感じられるくらいに大きくて立派なつくりです。
無料で中にも入れるので、ぜひ見学してみてください。
祖谷渓·大歩危の美しい絶景を堪能
平家ゆかりの地·祖谷の当時の暮らしぶりが見てとれる景観と、歴史背景を体感できるスポットたちです。
天然素材でスリル満点な『祖谷のかずら橋』
祖谷のかずら橋は、シラクチカズラという植物だけでつくった現代には珍しい手製の橋です。長さ約50m、重さは6トンほどあるのにどうしてこんなにも丈夫なのか。それは、シラクチカズラの蔓(ツル)がこれでもかってくらいに丈夫で腐りにくいからです。笑
実際に見てみると、すごくちゃんとしています。笑
中世当時、祖谷は平家が逃げ隠れていた場所であったことから、この一帯ではかずら橋を唯一の交通手段にしており、万が一敵に見つかってしまってもすぐに橋を切り落とせるようにと作ったそうです。
毎年何万人も渡っているから大丈夫なのは分かりますが、めちゃくちゃ揺れるんですよ. . . 。
故郷を偲んで眺めた『琵琶の滝』
かずら橋から徒歩1分ほどの場所にある小さな滝です。美しい滝壺に落ちる白糸のような滝が風情あります♪
平家落人が元の故郷での生活を懐かしみここで琵琶を弾いていたのが名前の由来なのだとか。
美しいけど、とても切ない. . 。
『大歩危峡』の景色を楽しむ観光遊覧船
大歩危峡谷を往復4km、30分かけてのんびり遊覧します。緩やかながらにも、岩のゴツゴツした地形から自然の力のすごさを体感できます。青空と山、川の透明度に心癒されます。
秋は一面が真っ赤に染まり、素晴らしい景色が楽しめます!
珍しい地形と美しい川の『ひの字峡谷』
急カーブした川が珍しい地形の『ひの字峡谷』は、展望台を目印に向かえばOKです。
生憎のタイミングで水量があまりなかったのですが、良い景色!
ここも紅葉の時期にまた来たいな~と思う場所です!
ケーブルカーで行く谷底の絶景露天風呂『祖谷温泉』
旅の締めくくりは、祖谷温泉へ!
渓谷がよく見え、見晴らしの良い立地の『ホテル祖谷温泉』では、ケーブルカーで降りた谷底に露天風呂を構える超絶景温泉なんです。
目の前を流れる川の音に癒されながら浸かるトロットロのお湯はすごく気持ち良くておすすめ♡
個人的にはちょっとぬるめですが、この抜群の景色をずっと眺めてられるという意味では良い温度なのかな思います!(もしかすると冬場は露天風呂が少し寒いのかも?)
今回は日帰り入浴で利用しました。いつかは景色が良いという部屋にも泊まってみたいなぁ♪
祖谷渓谷は昔から温泉が湧いていたことから、逃げ延びた平家の皆さんが浸かっていたかもしれませんね!
▼ホテル祖谷温泉
【営業時間】日帰り入浴 7:30~17:00 ※最終受付〜16:00
【料金】温泉のみ 700円 / 温泉&ケーブルカー&露天風呂 1,900円
おまけ:登山で人気の剣山も平家伝説ゆかりの地!
美しい笹の稜線で人気の剣山は西日本で2番目に大きな山。
剣山の登山口までは、奥祖谷から車で40分先のところに位置します。実は剣山も平家落人伝説に関連する場所と言われており、平家の再興を願って三種の神器「草薙の剣」が祀られているという言い伝えが残っています。
剣山にも登りましたが、草薙の剣の運ぶ時に一度刀を休めたとされる刀掛の松という休憩スポットも途中に。
剣山への宝納が真実だとしたら、安徳天皇含む平家の祖谷隠居もかなり真実味を帯びてきますね!
剣山も超絶景でおすすめなので、時間がある方はぜひ登ってみてください!
本プランの概要まとめ
祖谷渓・大歩危の絶景&歴史を巡る旅プランはいかがでしたか?
歴史に興味がなくても、とても素晴らしい景色が堪能できる日本三大秘境の祖谷渓・大歩危は訪れる価値ありですよ♪
個人的には、絶景もさることながら、歴史を深掘ってスポット巡りをするのも面白いな~と改めて感じた祖谷旅でした♡ぜひ参考に回ってみてくださいね!
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