こんにちは。世界一周中の
うんまほふうふ(@unmahofufu)です!現地の食を通してその地や歴史的な背景を感じられるガストロノミー体験をテーマに世界一周旅をしています。
この旅で、子どもの頃から憧れていた『アフリカ大陸』に人生で初めて行ってきました!
なんとなく観光でいえばサファリなどの大自然をイメージできたものの、アフリカのごはんについてはイメージがあまり湧かないほど知らないことばかり!
一体アフリカではどんな料理を食べているの??とすごく楽しみにしていました。
- アフリカ料理・主食の特徴について
- アフリカ南部で食べられる伝統グルメ
- トウモロコシ粉で作る主食「サザ」の簡単な作り方
そもそもアフリカ料理といえば何?
アフリカと一括りに言っても、実は55ヶ国からなる大きな大陸(地球で2番目の規模!)です。日本と異なる食文化なのはもちろんのこと、アフリカ大陸の中でもエリアごとに地形や気候がまったくと言ってよいほど異なります!
そして、驚くべきはアフリカに存在する民族の数。なんと1,500集団以上と言われています。多民族大陸であるゆえに、歴史的な背景に基づき、さまざまな食文化が存在するのです。
ここで、アフリカ料理についてエリアごとに大きく分けて考えてみます。
アフリカ北部の料理の特徴
アフリカ北部の国、エジプトやモロッコなどは砂漠のイメージが強いですが、実は地中海性気候の地域です。そのため比較的穏やかな気候で小麦やオリーブなどの栽培が行われています。海を渡ればヨーロッパやアジア諸国も近いので、近隣国の影響を受けた料理も多いのです。主食でいえばパンやクスクス(アフリカ流のパスタ)を食べます。
アフリカ南部の料理の特徴
アフリカ南部の国、南アフリカやボツワナ、ナミビアなどは南半球に位置し、年間を通して温暖です。肉や乳製品の生産がさかんで、特に南アフリカはブラーイと呼ばれるBBQスタイルが定番!世界屈指のワイン産地と知られても近年注目を高めています。主食でいえばトウモロコシを原料にしたサザやパップを食べます。(←後述!)
アフリカ東部の料理の特徴
アフリカ東部の国々、エチオピアやケニア、タンザニアなどはインド洋側の地域です。インド由来のチャパティという小麦を使ったクレープのような主食や、キャッサバ(芋)を使った主食を食べます。エチオピアに関しては、アフリカの国々の中で唯一、植民地化されたことがないため独自の文化が発展していったことでも有名です!
アフリカ西部の料理の特徴
アフリカ西部の国々、ナイジェリアやガーナなどは、大西洋側に位置し、アメリカの影響を大きく受けた食文化が発展していきました。アメリカ由来のピーナッツやトマト、トウモロコシを料理に多用します。それだけでなく、アフリカ北部・南部・東部それぞれの食文化も入り混じっており、主食に関しては各エリアのものがだいたいあるのだとか!
このように、同じアフリカでもここまで食文化のベースが異なるとおもしろいですよね♪私たちはそんなアフリカに興味が湧いて、是非とも現地に行ってみたいと思いました。
今回の世界一周旅で訪れたのは、アフリカ南部にあるジンバブエ、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ。これらの国々では、トウモロコシを原料にした主食が一般的です♪
アフリカ南部の主食はトウモロコシが原料?!
アフリカの中でもさまざまな原料を主食とする地域がありました。その中で、日本に一番馴染みがないのは「トウモロコシ」を原料としたものかもしれません!
実は、南アフリカは世界有数のトウモロコシ生産大国で、アフリカ南部の国々の食生活におけるトウモロコシは非常に重要なもの!
アフリカで食べられているのは主に白トウモロコシで、現地ではメイズと呼ばれています。日本の黄色いトウモロコシと違って、実が白く、甘みが少ないという特徴があります。
スーパーにも、小麦粉の並びにメイズ粉がびっしり並んでいました!
メイズを原料に、主食のサザやパップといった練り物やパン、お粥を作ることが多いようです。
原料の使い方を知ると、日本のお米の用途と似た点も多く、個人的にはすごく親近感が湧きました♪
きっとお米で団子やパン、お粥を作るのと同じような感覚だよね!世界ってそう考えると広いようで近く感じるかも♡
現地の人に「サザ」の作り方を教わってきた!
サザ(Sadza)というのは、アフリカ南部で親しまれている蒸しパンのような、マッシュポテトのような主食。毎食にと言っていいほど一般的なもので、現地のほとんどのお店で食べられるようです。
はじめて出会ったのはジンバブエという国のローカルレストラン。作っている風景を見学させてくれたので話を聞いてみました。
サザを作るにはかなりの労力を使うといいます。メイズ粉に水を加えて火にかけ、ふつふつしてきたら弱火で少し煮て、そこから40分、中火にしたらひたすら練るようにかき混ぜるのです。
結構な粘り気があって、混ぜるにはかなり力が必要そうだった!
完成系は好みでOKなのですが、お店で食べた時はマッシュポテトのような仕上がりでした♪
今ではスーパーなどでパンやパスタなども売られていて、いつもがいつもサザではないようなのですが、誰もが家で作って食べる国民食なのだそうです。
生産が盛んなトウモロコシを使った主食ということで理に叶っていますね!
【ワザあり】家で作るときはわずか15分で完成する!
南アフリカでホストステイした時に、ブラーイ(南アフリカのBBQ)を振る舞ってくれる機会がありました。その時に、一緒にサザを作ってみました♪
さすがは普段から作り慣れているものだけあって、すごく簡単に作る方法を伝授してくださいました♡
できれば粗目のメイズ粉がベスト。細目だと、お粥のようなサザになるのであくまで好み。
レンチンが終わると、ポップコーンのような香ばしい香りが♡
ぐつぐつする頃にはメイズが少し膨らんでいる感じも見られました。
ささっと混ぜて、火を弱める!(焦げないように)
固さは好みだけど、少し粘り気がある方が食べやすい♪
ここで一つ豆知識。適量の塩とオリーブオイルでトウモロコシをゆがいた後の茹で汁をサザにも活用すると、グッと美味しいサザが出来上がります!(マストではないですが、ちょっと塩気があるくらいが本当に美味しかった…!)
仕上げはアフリカ南部グルメとサザ。おすすめの食べ方を紹介
サザは、そのままでももちろん食べられます!ジンバブエでは、蒸しパンのようなサザを一口大に千切って手でコネコネと丸めながら食べると甘みが増すと教えてもらいました。
日本の一汁三菜文化のように、アフリカでもサザを主食にシチューやサラダ、肉料理と盛り付けて一緒に食べています。おかずは決まったものはなくさまざまですが、魚より肉。そして芋やかぼちゃ、豆の割合がとても多かったです。
普段お米を食べ慣れているので、トウモロコシベースの主食におかずくらいじゃ物足りないのでは…と思っていましたが、完全に間違っていました。。。
むしろアフリカ料理はとってもボリューミーで、ビュッフェをなん度もおかわりするつもりが2回目(しかも少量のおかわり)で終了。なんなら美味しすぎて無理して食べました。笑
トウモロコシ(メイズ)を使った料理にはこんなものも
メイズを使った料理はサザやメイズパン、揚げ物だけではありません。なんと、お酒まで作れてしまいます!(まあ、日本酒的なノリと考えたら思いつくか)
そのお酒は一言で言えばトウモロコシビールというわけなのですが、いろいろと想像を超えてきたので紹介します。
名前は「Chibuku」。ビールと違って完全に濁っています。そして食感もドロッと、若干の粒感が感じられます。
一般的なビールというよりは乳製品に近いドリンクでした!とうもろこしをベースに作るということで、なんとなくビールのようなものを想像していたので驚きました♪
味は、穀物感をかなり感じるヨーグルトのような、アルコール感はあまりなかったです。
アフリカの大地と自然の恵みについて食を通じて学ぼう!
主食を中心に、まったく異なる食文化を展開するアフリカ。サザを食し、実際に調理するという現地での原体験を通してアフリカの自然や文化について理解が深まりました♪
- アフリカ大陸はエリアごとに気候や歴史背景から異なる食文化を展開する
- アフリカ南部ではトウモロコシ(メイズ)を原料にした主食サザが主流
→おかずと一緒にワンプレートに盛って、一口大に千切ながらおかずと食べる! - サザは電子レンジを使えば家庭でも簡単に作れる♪
- アフリカに行ったらメイズを使ったビール「」もトライしてみよ♪
メイズは日本では一般的ではないものの、ネットでも買えますし、気になる方はぜひ「サザ」を作ってみてはいかがでしょうか?私も帰国したらアフリカ料理をいっぱい作って家族に振る舞いたいなぁ♡
観光地を観光するだけじゃなく、「食を起点にした旅もとても楽しい」と改めて実感できたアフリカ旅でした!
まだアフリカ北部の地にも訪れる予定なので、南部の文化と比べてみたいと思います!
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