【世界一周旅】トラベルワクチンを計画的に接種するための重要事項まとめ

こんにちは。
うんまほふうふ(@unmahofufu)です。

今回は、海外渡航前の準備として非常に重要な予防接種についてです!世界一周するバックパッカーであれば、節約旅になるためにローカルな屋台で食事をしたり、安宿を求めて旅をすることも多いはずです。予防できる感染症に限りがあるものの、重症化のリスクを下げるための取り組みとして計画的に接種することをおすすめします。

この記事で分かること
  • トラベルクリニックでの相談事項
  • ワクチンの接種スケジュールと種類
  • ワクチン計画時に考慮すべきこと

実際に私たち30歳夫婦が接種したワクチンと接種計画についてもまとめているので参考にしてみてください。

目次

トラベルワクチンの必要性とは?

海外旅行では時差や気候の違いなどから、気づかないうちに多くのストレスを受けることになります。海外に慣れているから…と軽視しないこと!

調べてみて気づいたこととして、以外にも日本は感染症への対策として義務化されている予防接種の種類が他国と比較して圧倒的に少ないんです。つまりは、日本は感染症が少ない国であるという意味にもなりますが、海外を旅するときには自身で対策が必要だと認識が必要だということですね!

楽しい旅にするためにも避けられる危険への対策や、無理のないスケジュールを心がけることが大切ですね♩

トラベルワクチンにはどんな種類があるの?

必要な予防接種は、渡航先や渡航期間、年齢、健康状態、予防接種歴などによってさまざまです。ここでは、主なトラベルワクチンをまとめました!

間隔を開けて数回接種すべき種類もあるので、出発3か月以上前からトラベルクリニックなど海外渡航を想定した診断をしてくれる医療機関でワクチンの種類と接種日程の相談をしましょう!

スクロールできます
感染症症状注意すべき渡航先接種回数接種期間
A型肝炎発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、嘔吐、黄疸アジア
アフリカ
中南米
2回0,5~6ヶ月目
B型肝炎発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、嘔吐、黄疸世界各地3回0,1,5~6ヶ月目
日本脳炎発熱、寒気、頭痛、嘔吐、痙攣、意識障害アジア1回 ※※小児時に接種している場合
髄膜炎菌世界各地1回
風疹世界各地1回
麻疹(はしか)世界各地1回
ポリオ中東
アフリカ
1回
狂犬病全身痙攣・麻痺を起こしたのちほぼ100%死に至るアジア
アフリカ
中南米
2回1, 2週目
破傷風歩行障害、痙攣、最悪の場合呼吸困難のち死に至る世界各地1回
ジフテリア世界各地1回
百日咳世界各地1回
黄熱病発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、嘔吐アフリカ
中南米
1回
腸チフス発熱、寒気、頭痛、嘔吐インド1回

【参考】トラベルクリニックでの相談内容と学び

私たちがお世話になったトラベルクリニック(広島県)では、事前にメールで問診票や母子手帳のワクチン摂取歴を共有し、先生から摂取ワクチンについて相談ができました。もちろん接種当日も対面でカウンセリングあります!

まほ

安心を買うための接種なので、調べても分からなかった点は余すことなく聞きまくりました。笑

文面でのやりとりにより、内容をよく理解したうえで接種できたことが安心感につながりました。質問回答にあわせてデータで根拠を示してくれたり、プラスαの情報もいただけました◎

せっかく勉強したので、相談した内容で参考になるかもと思ったポイントを書き出してみました!

接種予定の確認

出発の約半年前、主な渡航エリアと滞在期間の目安をもとに、今回お世話になったトラベルクリニックに摂取予定のワクチン種類や回数を相談しました。

前提として、私たちは日本を出発してタイから西回りでの旅を予定しています。事前調べによりタイのスネークファームでのワクチン接種をメインにする計画を立てました。予定していた一部ワクチンにおいて接種期間が長いものがあったので、それだけ日本で受けようという考えです。

まほ

どのクリニックでも、母子手帳の予防接種記録は必要となるのでご用意くださいね!

過去に打ったワクチンと渡航期間を吟味した結果、先生とこのように計画しました!

日本で接種する

  • A型肝炎×2(4週あけて2回目)
  • B型肝炎×2(4週あけて2回目)
    →B型の3回目はタイで。

タイ・スネークファームで接種する(予定)

  • 狂犬病×2(1週あけて2回目)
  • 経口コレラ×2(1-6週あけて2回目経口)
  • 百日咳、破傷風、ジフテリア、ポリオ×1
    ※Tdap:ポリオ以外3種混合・IPV:ポリオ不活のみ
  • 輸入腸チフス×1
  • 4価髄膜炎菌×1
  • B型肝炎(3回目)×1
  • 黄熱×1(生ワクチン)
  • 風しん、おたふく(2回目)×1(生ワクチン)
  • 水痘(2回目)×1(生ワクチン)
  • 日本脳炎(追加)×1(生ワクチン)
  • マラリア予防内服薬:リスク国準備としてマラロン処方だけ受ける

相談の結果、今回接種を検討すべきワクチンは、概ねトラベルワクチンの種類で表にまとめたものと一致しました。あとは、それぞれの感染症について複数のワクチンがあるため、どのモデルを打つかというところです。

日本でワクチン接種をする場合に医師におすすめされるのは(当然ながら)国内承認ワクチンです。

上記の海外渡航前に予防しておくことが推奨される感染症において、すでに海外で安全・有効性が証明され流通しているワクチンでも、日本では承認されていない国内未承認ワクチンも多いのも事実です。その点も理解の上で接種計画を立てていきましょう!

ちなみに処方薬については、国によっては持ち込めない場合もあるため、移動国順などで処方(マラロン等)を受けるかどうか判断が必要だと教えていただきました!

海外で追加接種する場合は組み合わせも考慮すべき

一方で、次の項で書くように海外での追加接種を検討している方は、国産ワクチンの後に輸入ワクチンを打ってくれるかということは調べるべきだと助言もいただきました。

国外クリニックによっては、取り扱いのないワクチンの接種歴を無効と捉えるケースや、そもそも接種を断られることも考えられるということです。

例えば、B型肝炎ワクチンだと3回の接種が必要になります。同じワクチンを3回接種するのは当然ながらOKとしても、海外で追加接種しようとした場合に日本国産のものがなければ違うモデルを検討するしかありませんよね。その場合に対応してもらえるかという懸念点も念頭に入れておきましょう。

1回目:ヘプタバックスII(国産)
2回目:ヘプタバックスII(国産)
3回目:EnergixB(海外製)・・・組み合わせOKか対応医師次第

まほ

なるほど〜と思いつつ、私は調べても国産×海外製の組み合わせ可否がよく分からなかったので、最初から決めていたタイのクリニックでも使用されている海外製ワクチンを日本でも打つことにしました。

【参考】実際に打ったワクチンと接種スケジュール

私たちは、約9ヶ月をかけて世界を旅する予定です。その間には、アジア圏や中東エリア、さらにはアフリカや南米エリアも訪問したいと考えています。

つまりは、世の中にあると言われるほとんどの感染症の流行エリアに足を踏み入れる可能性が高いことから、万全を期して網羅的に接種予定です。 コスパを考えると、日本で接種する1/3以下の価格で受けられるタイでの接種をメインに計画しました!

日本で接種した

  • A型肝炎、B型肝炎(1, 2回目):Twinrix
    <日本:5月・6月>

タイ・スネークファームで接種した

  • 黄熱:STAMARIL
  • 風しん、おたふく(2回目):MMR
  • 水痘(2回目):水痘
  • 日本脳炎:IMOJEV or CD-JEVAX
    <タイ:10月①>生ワクチン4種
  • 狂犬病(1回目):Verorab
  • 経口コレラ(1回目):Dukoral
  • 4価髄膜炎菌:MenQuadfi or Menactra
  • 百日咳、破傷風、ジフテリア、ポリオ:Tdap-IPV (DPTP)
  • 輸入腸チフス:TyphimVi
    <タイ:10月
  • 狂犬病(2回目):Verorab
    <タイ:10月②(翌週)
  • A型肝炎、B型肝炎(3回目):Twinrix
  • 経口コレラ(2回目):Dukoral
    <タイ:11月>
  • マラリア予防内服薬:マラロンの処方
    <タイ:11月>

事前にワクチン名を英語表記でも書き出しておくことで、現地でもスムーズにやり取りができましたよ♡

生ワクチンは同時接種or4週あけて接種なので注意!

ワクチンには不活化ワクチン、生ワクチンと主に2つの種類があります。不活化生ワクチンとは、ウイルスの病原性を完全になくして、免疫を作るのに必要な成分だけで製剤を作ったものです。生ワクチンとは、生きたウイルスの病原性を、症状が出ない程度に極力抑えられた製剤のことを言います。

これらを同時接種する際の組み合わせに制限はないとされていますが、生ワクチン同士を接種する場合は4週以上あける必要があります。

異なるワクチンの接種間隔について、注射生ワクチンどうしを接種する場合は27日以上あける制限は維持しつつ、その他のワクチンの組み合わせについては、一律の日数制限は設けないことになりました。

厚生労働省

なので、生ワクチンである日本脳炎やMMR、黄熱病などを予定している場合は同じ日に接種するか、分けて接種するなら4週間あけて打つということになります。

日本脳炎ワクチン接種直後に、「黄熱病打ち忘れてたから来週打とう」なんてことはできないので計画的に!

免疫をつけるのに半年かかるワクチンもあるので注意!

日本で義務化されていない感染症におけるそれは、A型肝炎、B型肝炎のワクチンなどです。

A型肝炎

ウイルスで汚染された食べ物を介して移ります。衛生環境が良くないとされる東南アジアやインド、アフリカでは特に注意したい感染症です。4週間の間隔で2回接種し、初回の半年後に3回目を接種します。

B型肝炎

輸血など血液を介して移るとされています。感染エリアは平均的に全世界。接種間隔はA型肝炎と同じです。

まほ

不安な気持ちを少しでも無くすために、計画的に接種したいところですね!

マラリア感染エリアに行くならマラロンを処方してもらおう

「マラリア」は予防接種がないにも関わらず、アジアやアフリカにかけて広い範囲で発生しているかなり怖い感染症です!マラリアは蚊を媒介としているので、蚊に刺されないようにするのがベストですが、そうは言っても100%防ぐのは難しいと言えます。

予防内服(マラロンなど)を処方してもらい、毎日1回1錠、流行地に入る1日前から流行地を出た後7日間服用することが現状で一番効果が高いとされる予防法なんです!

渡航中or渡航後 1 か月以内に38.5℃以上の高熱が急に出て、1日続いたら、マラリアを疑います。5日以内の治療開始(血液検査から)が重要です。 マラリアの流行地に滞在ことを伝えるようにしましょう!

まとめ&その他の世界一周旅の準備

長期の海外旅行を全力で楽しむためには、事前に回避可能なリスクは対策しておきましょう!トラベルワクチンを打つことで感染症にかかったとしても症状の重症化を防げる可能性が十分にあります。

世界一周旅の準備としては、他にも「対象国のビザ発行」「海外保険の準備」など事前に調べて進められることや、1年以上旅に出るのであれば「海外転出届の提出」など必須要件もあったりするので、ご認識を!

やるべきことを一覧で見たい方のために、下記にまとめているのでチェックしてみてください。読めば少しスムーズに作業が進むかもしれません♪

最後までお読みいただきありがとうございました!素敵な旅になりますように♡

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