チェコ食文化の魅力!歴史と伝統料理で読み解く中欧グルメの深み

旅先の思い出を語るとき、風景よりも「味」の記憶が先行することもある。

チェコを訪れる前、私が抱いていた国の印象はビール大国・可愛い中世の街並み・物価が安いという、どこかで聞いたことがあるようなフレーズがベースのシンプルなものでした。

けれど実際にチェコの代表的な街・ブルノ、プラハ、チェスキークルムロフを旅してみると、そこには想像以上に深い“食の世界”が広がっていました!

ローストポークの香ばしさ、ポピーシードが香るスイーツ、そして一杯350円前後の極上生ビール。
それらを味わう中での気づきとして得たのはチェコの食卓には、歴史と隣国の文化が静かに息づいているということ。

この記事でわかること♡
  • チェコの食文化はドイツ・オーストリア・ハンガリーの影響を受けた「中欧の縮図」
  • ビール以外に絶対食べたい名物料理の数々!
  • ポピーシードを使ったチェコの定番スイーツ
  • 食を通して感じられる、国の歴史と人々の温もりが魅力

この記事では、旅のエピソードを交えながら、「中欧の縮図」とも呼べるチェコの食文化の奥深さを紐解いていきます!

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目次

チェコってどんな国?―中欧にある「文化の交差点」

ヨーロッパの地図を開くと、チェコはまるで“心臓”のような場所にあります。

北:ポーランド
西:ドイツ
南:オーストリア
東:スロバキア

四方を異なる文化の国々に囲まれており、中欧エリアの他諸国と非常に密接な関係性にあった国なのです。

かつてチェコは神聖ローマ帝国、そしてオーストリア=ハンガリー帝国の一部として繁栄し、近隣のドイツ語圏の文化とオーストリアの文化の両影響も強く受けてきました。

海のない内陸国であるチェコでは、必然と農業が人々の中心になります。穀物で言えば小麦やライ麦が、野菜ではじゃがいもが特に作られました。

シチューには、名物「茹でパン」です♪

食生活で欠かせないこれらの食材を使った食べ物の多くは、オーストリアやドイツの影響からパンやパスタ、ポテト料理の発展により、チェコの食卓をより豊かにしていくのです✨

まほ

そんな歴史的背景こそ、新たな料理や食文化として今のチェコの暮らしに色濃く反映されているんですね♪

チェコ料理を味わうことは、中欧の歴史そのものを“食べる”ことに等しいと言えます!


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チェコ料理の基本と特徴―素朴なのに奥深い“家庭の味”

友人宅でいただいた家庭料理!ほうれん草のペースト、ローストチキン、クネドリーキ。

チェコ料理の印象を一言で表すなら、「素朴で滋味深い」。体に染み込むような優しい味わいに懐かしさすら感じます。

まほ

派手さはなく、とにかく家庭的で親しみやすいというのが第一印象!

そんなチェコ料理の中心にあるのは、肉料理

特に印象的だったのが、友人に連れられて行ったお店で食べたペチェネーベプショヴェー(pečené vepřové)です。

pečené vepřové

黒ビール、はちみつで作る黒いタレを絡めたローストポーク!♡
pečené ローストされた vepřové 豚肉

外はカリッと、中はしっとり。そこに発酵キャベツの“ザワークラウト”と、ふわふわの蒸しパン「クネドリーキ」が添えられています。

プラハの食堂で!これで600円くらい。
うんちゃん

シンプルなのに、この三位一体が絶妙!定番の組み合わせらしいです。

味の濃い肉に酸味と甘みのあるキャベツ、そしてソースを吸い込むクネドリーキ(Knedlíky)。めちゃくちゃ柔らかい米粉パンのような、日本の蒸しパンとは近いようで遠い不思議な主食でした。

Knedlíky

小麦粉やじゃがいもで作るパンを、茹でて完成する!♡ bramborové knedlíkyが一般的。
bramborové じゃがいも knedlíky クネドリーキ

気づけば、皿の上は完食。フォークを置くタイミングを忘れるほど夢中な自分にびっくり✨

チェコ3都市グルメ紀行

チェコを旅していて感じたのは、交通網が発達していて移動しやすいこと。

プラハ市内はメトロが満遍なく通っているし、トラムやバスも発達。他の都市へは鉄道のほかにも長距離バスがあるのですが、運行会社が多いことから本数がそれなりにありました。

チェコの西側であれば首都プラハから、東側であればブルノからは大抵の街に日帰り旅できそうな感じでした♡

今回は、友人がいる3都市をピックアップして回ったのですが、世界のピルスナービールの元祖が生まれた街や、世界屈指の熟成チーズが名物の街など、行きたいところは他にも数えきれないほどありました!

プラハ―ビール大国の真骨頂を体感

プラハの旧市街。夕暮れ時、仕事終わりのチェコ友人(ホームステイ先のホストでもある)と合流して地元人気が高いパブへ!

まほ

チェコに来たら、外せないよねー!

ジョッキに注がれた黄金色のピルスナーが、まるで宝石のように輝いていました。日本のビールを否定するわけではないですが、ビールそのものの色濃さに圧倒的な差が…!

一口飲んだ瞬間、度肝を抜かれました。

チェコのビールはなめらか〜!!

泡は驚くほどクリーミーで、喉を通るときの軽さが心地いい。それでいて、値段は中ジョッキで約400円

まほ

ビール付きとしては「何だこれー!!」と驚きと感動を覚えた一口目を忘れません。

「これがビール大国チェコか」と思わず唸ってしまいました。

もちろんそれは、すべてのチェコビールに言えることではないかもしれませんが、友人たちに連れて行ってもらったすべての激推しパブは、どれもが大当たりで、最高品質でした…✨

地元人気が高い酒場のソーセージおつまみも最高でした!
チェコで飲まれる主なビールの種類は2つ!

❶ ピルスナービール(ラガービールの一種)
下面発酵酵母を利用した、低温で長期間発酵させた雑味が少ないまろやかなラガービール。

❷ ダークビール(黒ビール)
チェコの黒ビールは、上記に同じく下面発酵で作るラガータイプ。上面発酵させるエールタイプのスタウトやポーターと違って、ロースト感がありながら軽やかなのが特徴。

ラガーと黒にしました!(トラピストビール〜)

今でも修道院で楽しめるビール(トラピストビール)を求めて訪れたストラホフ修道院の “ビールジョッキ”は、特にデザインが可愛くて、本当は記念に購入したかった!!(世界一周旅では荷物になるため断念。)

修道院の中は見学もできます!(これは醸造所側)

写真を見返すだけでも、あのプラハの夜が鮮明に蘇ります。


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ブルノ―学生街で感じた味わい深いパン文化

隣り合う建物の壁がなんと一緒!ぴったりくっついていてびっくり。

ブルノは、プラハよりも落ち着いた雰囲気が魅力の学生都市。実は、ウィーン・オーストリアを出て最初に向かったのがここ、ブルノでした。

旅の途中で出会ったブルノ在住の友人らに再会。2人に街をを案内してもらったとき、おすすめの小さなカフェでチェコならではのスイーツに出会いました。

一言でいえば、シナモンロールのポピー版って感じかな?!

それが「ポピーシード(ケシの実)」をふんだんに使ったパン、モーンシュネッケ (Mohnschnecke)。香ばしく、プチプチとした食感の中には、ほのかにナッツのような甘みが広がります。

Mohnschnecke

デニッシュ系生地にロール状に巻き込むように、甘く煮込んだポピーペーストを使用!♡
Mohn ポピーシード Schnecke カタツムリ

チェコではケシの実が縁起物とされ、パンやケーキに欠かせない食材なのだそうです!

美味しくないわけがない!!

もう一つ印象的だったのがフレビーチキ(chlebíčky)というオープンサンド。オープンサンドという食べ物を知らなかったためイタリアのプルスケッタのようなものかと思っていましたが、バゲットの上にはポテトサラダやハム、卵、ピクルスが乗っていて、サンドイッチのようでした。

chlebíčky

人をおもてなしする時の定番メニュー、オープンサンド!♡
chlebíčky 小さく飾られたパン

まほ

具はさまざまで、見た目がすごく華やかでした!

どこのカフェでも手軽に食べられ、味はシンプルなのに妙にクセになる。学生たちが片手で食べながら談笑している姿が、この街の空気にぴったりでした!

レストランでいただいたパンも、チェコの食文化を体現したものでした。

生ニンニクのパンチ強めな感じも良かった…!

カリッと揚げた薄めスライスのパン、トピンカTopinka(バケット系)に生ニンニクを擦り込んだら、なんと生肉のタルタルTatarákをトッピングします!

Tatarák

料理名で言えば、タタラーク。スパイスを混ぜ込んで味付けした生肉を揚げパンに乗せて食べます。
チェコの伝統料理で、多くのレストランやパブで食べることができます!

海外での生肉ということで緊張しながら食べましたが、これがもう、口の中でとろけてとにかく美味しくて。ビールとの相性を含め最高なのです!!♡

チェスキークルムロフ―絵本のような街で味わった“ホッとする味”

お城の橋の上から見る街が可愛すぎる〜!

南ボヘミアの小さな街、チェスキークルムロフ。川に囲まれた小さなエリアに赤い屋根が連なる街並みは、まるで絵本の中の世界そのもの!

そんな美しい景色の中で、旅の疲れを癒してくれたのがローカルグルメだった。チェコ全土に言えることで、周辺諸国の影響を受けてスパイスをふんだんに使うみたい!

温かいチェコ風グヤーシュ(シチュー)や、シナモンたっぷりの刺激的なシナモンラテは多くのお店で提供されていました。

左がシナモンラテ♡

「観光地の料理は観光地の味」と思い込んでいた私の予想を、やさしく裏切ってくれました!

この小さな街にもパブやローカルが集まるレストランがあちこちにあり、地元の方々に混じって食べるのは良い体験でした。

ビールとピクルスはマストな組み合わせ〜。

ちなみに、この街はプラハから日帰りで行ってきました。長距離バス約3Hかかりますが、運賃は6ユーロくらいで行けちゃいます!

スーパーのパンが30円とか!

友達が朝淹れてくれたコーヒーと、スーパーでGETしたポピーパンを食べながら移動〜。

チェコ料理から見える“中欧の歴史”

チェコの料理を一皿ずつ辿っていくと、そこには明確に“歴史の痕跡”が残っています。

じゃがいも、お肉、ザワークラフトを融合したチェコ独自グルメ(定番)!

ドイツのザワークラウト、オーストリアのシュニッツェル、ハンガリーのグヤーシュ(シチュー)。このような各国の名物がチェコの食卓に自然に溶け込んでいるのです。

しかし興味深いのは、チェコではそれを「自分たちの味」として消化しているという点!

たとえば、ドイツのザワークラウトは酸味が強いが、チェコ版は砂糖を少し加えてもっとまろやかで口当たりが良い仕上がり。同じ料理でも、国が違えば味の方向性が変わるということ。

まほ

そこでこそ“民族のアイデンティティ”が感じられますね♪

パプリカもよく使う!

さらに、チェコでは自国通貨コルナが今でも採用されていることから、ヨーロッパの中でも物価が比較的安かったです。物価は日本と大体同じくらいだったので、ヨーロッパ諸国の中では、比較的予算をかけずに食文化を楽しめますよー!

「安くて旨い」だけでなく、チェコならではの「文化を味わえる」という点で、これほどコスパの良い国はなかなかないかも?!

ちなみにチェコに訪れる際には、メトロのチケットはオンラインで購入して使用する仕組みが定番です。日本のように駅の改札がなく、列車に乗る1分前に「チケットを起動」するというシステムなのです。

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まとめ―食を通して感じた「チェコという国の深み」

チェコの食文化は、歴史と地理が織りなす“中欧の縮図”そのもの!

オーストリアの洗練、ドイツの質実、ハンガリーのスパイス。チェコの食卓に静かに息づく各国の食文化は非常におもしろいものでした。

旅を通して感じたのは、料理というのは単なる味覚の体験ではなく、“その土地の軌跡” を味わう体験であるということ。

ちなみに食文化という観点でなくても、チェコで使われる言葉(文字そのものも)自体からも、中欧の複雑で奥深い関係性を示すようでした!

もしあなたが次にチェコを訪れるなら、ビールが得意でなくとも、ぜひパブのドアをためらわずに開けてみてほしい!一杯のビール、そしてそのお供とされる一皿のおつまみからでさえ、この国の魅力がきっと伝わってくるはず♡

それを知ったその瞬間から、チェコ旅は忘れられない味の記憶に変わると思います♪

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