こんにちは!夫婦で車中泊をしながら日本一周の旅を楽しんでいる
うんまほふうふ(@unmahofufu)です。
日本の代表的な産業遺産である「別子銅山」は、かつて銅がたくさん採れたことで栄えた文明の町跡です。
日本史の教科書でしか教科書でしか見たことのなかった別子銅山でしたが、鉱山としての歴史を知るとすごく面白いスポットだと分かったので、ぜひ多くの方に訪れてみてほしいです♪
実際に行ってみた体験をもとに、その見どころを徹底レポしていきます!
- かつては国内第2位の銅出鉱量があった日本を代表する巨大鉱山!
- 鉱山事業から派生して発展した工業技術もすごい!
- 「東洋のマチュピチュ」とも呼ばれる絶景スポットあり!
ふたりで別子銅山観光を日帰りで楽しんできたので、ぜひこの記事で擬似体験してみてください。
まずは、別子銅山の歴史を学ぼう!
別子銅山とは?
別子銅山は、かつては国内第2位の銅出鉱量があった巨大鉱山。(愛媛県新居浜市)
銅を中心に金、銀、亜鉛、硫化鉄鉱などを産出しており、その広さも新居浜市から別子山にかけて広範囲に開拓されているんです。
1690年に鉱脈の露頭が発見され、住友家により採掘が行われて鉱山町へと発展していきました。
1691年の開坑から1973年の閉山までの283年間はずっと住友家が一貫して経営を行ったそう!
今やさまざまな分野に活動を広げる「住友グループ」の発展に大きく貢献した事業みたい!
長期にわたって事業が行われたことから、その拠点もこんなに増えていきました♪
今観光できるのは一部(旧別子エリアは今は奥深い森林に帰っている…)になるけれど、改めて別子銅山の鉱山としての大きさが分かるね!
別子銅山記念館に行こう
別子銅山に訪れるにあたっては、その歴史や生活の様子をじっくり学べる資料館「別子銅山記念館」にまず寄るのがおすすめ♪
資料館って有料なところところ多いけど、ここはなんと無料で見学できるよ♡
鉱山を掘り進めていく技術だけでなく、採れた鉱石を精製する技術や、鉱山事業から派生して発展していった金属製錬業や化学工業についてもすごく勉強になります。
地下通路の設計図までもが展示してあって、当時こんな坑道を掘っていたんだと思うと感心しちゃいます♪
別子銅山エリアの麓、鉱山の守り神が祀られている大山積神社の境内にあるよ!
施設名 | 別子銅山記念館 |
所在地 | 〒792-0844 愛媛県新居浜市角野新田町3丁目13番 |
電話番号 | 0897-41-2200 |
利用料金 | 無料 |
営業時間 | 9:00〜16:30 |
定休日 | 月曜日・祝日・年末年始 |
別子銅山・端出場エリアへ
端出場(はでば)エリアは、閉山直前の約13年間に渡り採鉱本部が置かれていました。
今はその跡地が観光拠点となり、道の駅マイントピア別子が営業しています。
日帰り入浴や食事ができる施設と、観光坑道があります!
観光後に別子温泉~天空の湯~でのんびりするのもおすすめ。大人600円!
施設名 | 道の駅マイントピア別子 |
所在地 | 〒792-0846 愛媛県新居浜市立川町707-3 |
電話番号 | 0897-43-1801 |
主な施設 | 売店、レストラン森の風、別子温泉~天空の湯~、あかがねキッズパーク、砂金探しワークショップ |
営業時間 | ◾️本館1階売店 9:30~17:00 ◾️レストラン森の風 11:00~16:00 ◾️別子温泉~天空の湯~ 10:00~22:00(温泉最終受付21:00) ◾️あかがねキッズパーク 10:00~18:00 |
駐車場 | 400台・無料 |
ここからは、実際に鉱山観光をしてきた時の様子と見どころを一緒に見ていきましょう♡
観光列車で観光坑道へ
マイントピア別子の本館にある出発駅「開運駅」から観光列車に5分ほど乗ると観光坑道がある到着駅「幸運駅」に。20分おき、1時間に3本ペースで走っています。
本館1階のチケット売り場で事前にチケットを購入してね!
鉱山鉄道・観光坑道 | 東洋のマチュピチュ「東平」定期観光バス | |
利用金額 | 大人1,300円/中・高校生900円/3歳以上700円 | 大人(中学生〜)1,350円/3歳以上750円 |
営業時間 | ◾️通常(3月中旬〜11月) 9:00~17:00(最終受付は15:50) ◾️冬季(主に上記以外) 10:00~17:00(最終受付は15:50) | 11:00発/13:00発 所要時間約2時間 ※実施期間4月~11月 |
支払い方法 | 現金のみ | 現金のみ |
列車は可愛いSL列車のような造りです。
人気声優の水樹奈々さんのアナウンスを楽しむうちにあっという間に幸運駅に到着!
中尾トンネルは、別子鉱山鉄道で使われていたレンガ積みのトンネル!
そこを抜けてすぐに通る旧別子鉱山鉄道 端出場鉄橋は、1893年に架けられたドイツ輸入の鉄橋。
当時は多かったこの種の鉄橋も、現在国内ではほとんどなく、登録有形文化財に指定されている。
列車を降りて5分かからずして、観光坑道に着きます。
観光坑道の様子
坑道の中は少しひんやりしていて涼しい〜。夏場はちょうどいいですね!
入って間もなく、江戸時代の採鉱の様子を再現した模型が続いています。
坑道を掘り進めるだけでなく、掘る時に出てくる水を汲み出す仕組みや、坑道内に物資を運ぶときの様子などを見ることができました。
火薬を使って坑道を開いたり、坑道内に列車を走らせて荷運びをする様子など、近代化が進んだ採鉱について再現しています。
別子銅山の歴史を分かりやすく説明する動画上映(6分)コーナーもありました。
採掘の途中過程について、模型を使って体験できるエリアがあります。
作業をやってみることで当時の採鉱における工夫や、すごさを体感できました♪
帰り道は歩いて観光するのがおすすめ
帰りの列車も20分おきに走っていますが、歩く(約20分)と寄れるスポットも!
第四通洞は、1915年に完成した長さ4600m続く坑道。(横に伸びる坑道で一番長い!)
完成後しばらくして、採鉱本部が東平から端出場に移ったことで大きな役割を果たしました。
採掘された鉱山は端出場に集めて搬出されたので、他の拠点からの移動がスムーズになったのは大きいね!
個人的には、端出場に続く大きな斜めの坑道(大斜坑)を掘った技術がすごいなと思ったよ!実際に見てみたかったなぁ!
旧端出場水力発電所
少し大きく寄り道することになってしまうけど、ぜひ見学してほしい場所の一つがここ。
水力発電は、鉱山事業から派生して発展していった工業の一つ。
完成した1912年では東洋一を誇る、落差596mでの水力発電です。
これにより、別子銅山の機械化による工業発展が大きく進みます。
別子銅山・東平エリアへ
東平エリアは、端出場が拠点になる前まで採鉱拠点とされていた場所です。
端出場から標高約600m高い山奥に位置しているので、観光するには車やバスでの移動が必要!
別子銅山が「東洋のマチュピチュ」と呼ばれる所以はここにあるので、ぜひ見たいですよね!
東平へのアクセスは2パターン
自家用車で行く場合は、車で約20分かかります。
道の途中ですれ違いが困難な箇所もありますので、山道の運転が苦手だという方にはあまりおすすめできません. . . 。
でもご安心を!マイントピア別子発・東平行きの観光バスがあります。(予約は必須ではないですが、推奨されていました)
ガイド付きで2時間ほどかけて東平エリアを案内してくれます。
(時間目安:マイントピア別子〜東平の移動時間が片道30分、現地ガイド時間が1時間)
- 東洋のマチュピチュ(採鉱本部跡)
- インクライン(階段220段)
- 東平歴史資料館
- 小マンプ(坑道)
- マイン工房
※一部、観光バスツアーでは回らないエリアもあるので、事前にご確認ください。
東洋のマチュピチュ「東平」定期観光バス | |
利用金額 | 大人(中学生〜)1,350円/3歳以上750円 |
営業時間 | 11:00発/13:00発 所要時間約2時間 ※実施期間4月~11月 |
支払い方法 | 現金のみ |
これが「東平のマチュピチュ」!
東平に採鉱本部が置かれていた時期は、現在の東平駐車場の場所が本部でした。
駐車場から下を見下ろすと当時使われていた貯鉱庫跡が見えます。
まさにこの産業遺産郡が奥深い山の中にある光景こそがマチュピチュのようであることから、「東洋のマチュピチュ」と呼ばれています。
花崗岩で造られたこの大きな貯鉱庫は、第三通洞経由で運ばれてきた鉱石を一時的に保管していた場所。
こちらの停車場跡は、東平からモノを運ぶ時に使用されていた場所だったそうです。
インクライン
鉱石はインクラインを通じて東平から端出場へ運ばれ、反対に、生活物資が端出場から輸送されてきていました。
インクラインを歩いて降りたところから貯鉱庫を見上げると、マチュピチュと呼ばれる絶景が見えるよ♪
東平歴史資料館
駐車場横には東平歴史資料館があります。
鉱山の町として栄えた東平の当時の様子を学べる場所になってます。
施設名 | 東平歴史資料館 |
所在地 | 愛媛県新居浜市立川町654-3 |
電話番号 | 0897-36-1300 |
利用料金 | 無料 |
営業時間 | 10:00〜17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 月曜日 |
第三通洞
第三通洞は、1902年に完成した東平坑口から各拠点を結ぶメインの坑道。
3年後の1905年には、電車も導入され、物資の運搬や人の移動にも使われていたそうです♪
第三通洞方面に歩くと見られるその他のスポットはこちら。
別子銅山は歴史を知って訪れると面白い!
1691年の開坑から1973年の閉山まで、別子銅山は採鉱拠点を移動しながら「世界有数の産銅高」を誇る大きな採鉱地として、歴史的にも大きな産業遺産となりました。
すごいのは産銅高だけでなく、採鉱技術や採鉱に伴う工業発展の目覚ましさにもあり、ここを訪れると、先人たちの努力の結晶と暮らしぶりを感じることができます。
今でこそ機械化が進む世の中だけど、当初は手作業から始まっているんだと考えると本当にすごい♡
- かつては国内第2位の銅出鉱量があった日本を代表する巨大鉱山!
- 鉱山事業から派生して発展した工業技術もすごい!
- 「東洋のマチュピチュ」とも呼ばれる絶景スポットあり!
鉱山はいくつか訪れたことがありますが、ここまで資料館含めて観光向けスポットがたくさんあるのはすごいです♡(しかも無料で見学できるスポット多い◎)
愛媛に訪れる際には、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか♪
最後までお読みいただきありがとうございました!
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